大加耶王陵展示館は1993年1月に工事が始められ2000年9月に開館した。この展示館 は国内で最初に確認された大規模な殉葬墓である池山洞古墳群第44号墳の内部を もとどおりに再現したものである。観覧客たちが実物大につくられた模型44号墳 の中に直接入り, 墳墓の構造や築造方式, 主人と殉葬者たちの埋葬の様子, 副葬 品の種類と性格等を直接みることができるようにつくられている。

この展示館は一般の人にもみやすく、大加耶人たちの生活や彼らの文化にじかに 触れ理解できるよう建てられた。また大加耶の歴史に再び光を当て、学術研究と 歴史の生きた教育の場として活用し, ひいては周邊の池山洞古墳群をはじめとす る文化遺産と結びつけ文化観光地を造成するために建てられた。

王陵展示館は池山洞44号墳の封墳をまねて外部を丸くつくり、内部は発掘当時の 墓をそのまま再現した。主人公が埋葬された主石室とそれに付属した倉庫的性格 の副葬用石室2基を中心に、扇形に32基の殉葬石槨を配置した内部構造を復元した。 また各墓のなかには発掘報告書にもとづき、出土遺物と人骨などを発掘当時の姿 のまま複製し入れた。

そしてそのまわりの観覧路の壁には大伽耶の歴史と文化に対する理解を高めるこ とができる説明文を書いておき、関連映像物を気軽に座って観覧することができ るようにした。

また壁にそって陳列ケースを用意し、池山洞古墳群出土の遺物130余点をはじめ、 他の古墳から出土した土器と,武具,馬具,冠,その他の装身具など大伽耶の代表的 な遺物を展示することで,洗練された大伽耶文化を目で確認することができるよう にした。展示館の入口にはコンピューターも設置し、大伽耶の歴史と殉葬, 44号 墳の構造,出土遺物など、関連情報をつぶさに検索することができる。すなわち王 陵展示館は大伽耶の歴史と文化,そして殉葬風習などに関してみて,感じて,体験す ることができるようにした新しい概念の博物館であると同時に,一種の綜合的な展 示館といえる。